胃酸の逆流が起こりにくい姿勢を取りましょう。左を下にした姿勢は逆流が起こりやすい為さけましょう。特に食べてすぐ横になることはやめましょう。就寝時は上半身を少し高くした姿勢で寝ます。
肥満や便秘は腹圧を高め胃酸の逆流を起こしやすいので、減量に努め毎日排便する習慣をつけましょう。治療も大事ですが日頃の生活習慣が重要です。
重いものを持ち上げる、引っ張る作業や床に落とした物を拾う時に急激に前かがみになる動作は避けましょう。これは腹圧を上げ胃酸の逆流を起こしやすくなるためです。また、排便時の力みも 同様です。
胃を圧迫するような前屈み姿勢は逆流を起こすため、長時間にわたる前屈みでの作業は控えてください。 座る時は背筋を伸ばします。 同様にベルトやコルセットは強く締め付けると腹圧が上昇するので、ゆるめにしてください。
一般的な注意点について
・食後就寝するまでには2~3時間はあける。
・タバコは唾液分泌も減らします。ひかえめにしましょう。
・高脂肪食品、高浸透圧食品(チョコレート、ココアなど)、酸性食品、香辛料、炭酸飲料、
アルコール、喫煙などはなるべく控える。
・食事時間は規則正しく、過食や飲み過ぎは控える。
・一時的にでも腹圧の上がる姿勢には気を付ける。
● 検査
1.上部消化器官内視鏡検査● 治療
逆流性食道炎の薬物治療は、症状を和らげる対症療法が主体です。
くすりで症状を改善させるとともに、日常生活での注意点を守っていくことが大切です。
1.一般療法
食事指導と日常生活における注意事項があります。
食事指導としては、腹八分目、就寝前の食事は避ける。
カフェイン、アルコール、脂肪の多い食物は避ける、日常生活の注意事項は、腹圧の上昇が逆流を憎悪させるため前屈みの姿勢や腹部を締め付けない。
就寝時には、頭を高くして寝るなどがあげられます。
2.薬物療法
「胃酸分泌抑制剤」の内服を中心とした薬物療法が基本です。
この他、「消化管運動機能改善剤」、「制酸剤」、「粘膜保護剤」などが使われます。
3.その他
薬物療法でも効果のない症例には外科的療法をすることもあります。