当院について

抗がん剤の副作用について

薬を飲む老人

痛みの治療の目標 ・・・ 総じてQOL(quality of life 生活の質)の向上が目標となります。
第1目標:夜間眠ることができること。
第2目標:静かにしていれば、痛くない。
第3目標:歩いたり、体を動かしたりしても痛くない。

痛み止めの使用ですべての感覚がなくなるか?

モルヒネなどの痛み止めを使用して痛みを取り除いても、体をつねったりすればいつものように痛みを感じます。熱さ、冷たさ、味覚などの他の感覚も同様です。

モルヒネ、オキシコドンは空腹時に服用で胃を荒らさないか?

これらの薬は胃で吸収されずに、腸で吸収されるので胃を荒らす事はまずありません。
ただし、便秘になった場合、消化活動の低下させることもあり、食欲不振、胃の膨満感などの症状から、胃が悪くなったと感じることもあります。
モルヒネ、オキシコドン使用で便秘になることがありますので、基本的に下剤が必要になります。

麻薬中毒の知識

担当医が決めたとおりにモルヒネを使うとは、いつも痛みのない状態を続けていくことを目標に、薬の効果が切れて次の痛みが来る前に使用する事です。 (モルヒネが一気に吸収されない事を意味します。)
大昔は痛みに我慢できなくなり、大量のモルヒネを一気に注射し、それを繰り返す方法でした。
ですので、必要量よりもはるかに多いモルヒネが脳細胞に悪い影響を与え、麻薬中毒になってしまうこともあったようです。

モルヒネなどをガンなど痛みの原因が無くなったため、中止できるか?

長期間モルヒネを使用していても少しずつ減らしていけば安全にやめることが可能です。

自己判断でモルヒネなどを急に中止していいか?

絶対にやめてください。
急に中止すると、冷や汗が出る、下痢が止まらないなどの退薬症状(以前は禁断症状とも…)が現れます。
担当医と相談しながら少しずつ量を減らしていけば、退薬症状はまずあらわれません。必ず担当医と相談してください。

モルヒネなどの痛み止めを使いながら海外旅行できるか?

可能です。携帯許可を申請しましょう。申請窓口は携帯許可をもらう人の住所を管轄する地方厚生(支)局麻薬取締部です。
医師の診断書を添えて申請しましょう。