当院について

災害時の食事、薬、生活

薬の持つ作用に別の薬や飲食物、嗜好品などが何らかの影響を及ぼすことを『相互作用』といいます。 食べ物に『食べ合わせ』があるように、薬にも『飲み合わせ』、すなわち薬と薬、または薬と食品で良くない影響を及ぼす場合があります。
単独では体によい食品でも、薬との相性がよくないと薬が効きすぎたり、逆に効果が弱くなったりすることがあるのです。
中には薬だけでなく、健康食品やサプリメントなどの飲み合わせにも注意をした方がよいものもあります。

食品と薬の悪い相性を具体的にご紹介します。

アルコール



アルコールは薬と一緒に飲むことにより、薬の作用が強くなる、逆に作用が弱くなる、あるいは副作用が出やすくなることがあります。
例えば、インスリンや糖尿病の薬では低血糖症状がでることもあり、血圧の薬では作用が増強されて立ちくらみや起立性低血圧が起きやすくなります。
また、市販のドリンク剤にもアルコールが添加されているものがあり、中には2~3本摂取すればコップ1杯分のビールを飲用したことに相当するものもあるので注意して下さい。
※薬を飲むときは、水かぬるま湯で飲んで下さい。

グレープフルーツジュース

グレープフルーツの果実やジュースに含まれる「フラノクマリン」という物質は、一部の薬品の代謝酵素を阻害するため、薬の作用が強く出て、副作用がでる可能性があります。 相互作用の可能性がある代表的な薬品は

降圧剤 (アダラート、セパミットR、コニール、カルブロックなど)
血管拡張剤 (ワソランなど)
抗てんかん薬 (テグレトールなど)
抗血小板薬 (プレタールなど)
高脂血症用剤 (リピトールなど)
免疫抑制薬 (ネオーラル、プログラフなど)
その他 (イレッサ、グリベック、トラクリア、タルセバ、レグパラ、タイケルブ など)
があります。
これらの薬を服用している間は、グレープフルーツを食べたり、グレープフルーツジュースを飲むのは避けてください。
また、グレープフルーツの他にも、スイーティー、ブンタン、ダイダイにもこの成分が含まれるので、注意してください。
温州ミカン、レモン、バレンシアオレンジ、カボス、夏ミカンにはほとんど含まれていないので相互作用の心配はありません。

セント・ジョーンズ・ワート(西洋オトギリソウ)


ハーブの一種です。
葉をお茶などで飲むと、気分を明るくするとされ、不安感の解消やイライラを抑えるサプリメントとして発売されています。
薬と一緒に服用すると、薬の効果を弱くする可能性があります。
形状としては、カプセル・シロップ・お茶・錠剤など様々な形として販売されており、表示や説明書に「セント・ジョーンズ・ワートを含む」と明示することが義務付けられていますので、サプリメントを購入する際はご注意ください。

相互作用の可能性がある代表的な薬品は、

血液凝固防止薬 (ワーファリンなど)
免疫抑制薬 (ネオーラル、プログラフなど)
強心薬 (ジゴシン、ラニラピッドなど)
気管支拡張薬 (テオドール、テオロング、ユニフィルなど)
抗てんかん薬 (アレビアチン、フェニトイン、ヒダントール、テグレトール、フェノバールなど)
抗不整脈薬 (リスモダン、プロノン、アンカロンなど)
その他 (ジェイゾロフト、イレッサ、グリベック、タイケルブ、タルセバ、ストックリン、ビラセプト、ノービア、ビラミューンなど)
があります。

納豆、クロレラ、青汁



納豆は栄養価の高い食品でナットウキナーゼという酵素を含み、血の流れをよくする作用を持っています。 しかし『ワーファリン』という薬を飲んでいる人は食べるのを控えてください。
納豆菌が産出する【ビタミンK】によりワーファリンの効果が弱まります。
また、クロレラ、青汁も【ビタミンK】を多く含んだ食品なので控えてください。
緑黄色野菜のほうれん草やブロッコリーなども【ビタミンK】を多く含んでいますが、付け合せ程度の量であれば問題ありません。

現在服用中のお薬との相互作用が気になる方は、その都度ご相談下さい。

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