低栄養を改善し、肺炎予防を! (2)
台風や長雨が多くすっきりしない天気が続いておりますが、皆さまお変わりございませんか。今回は、以前お話しした肺炎予防と栄養のお話の続きになります。
高齢者は肺炎にかかりやすく、それは低栄養と密接な関係にある。と以前お伝えしましたが、これから流行りだす風邪やインフルエンザ等から肺炎を発症するケースも、残念ながらよく見られます。
低栄養と聞いてもピンとこない方もいると思いますが、例えば…歳とともに食事量が減ってきているのに、いつもごはんと漬物や納豆だけで済ませている…なども危険信号です。心当たりはありませんか?
自分の体を守る 「もと」は、自分でとる「栄養」です。欠食することなく、3食バランスよくとりたいですね。
そして低栄養にならないための、食事の工夫も大切です。ぜひ、下記を参考にしてみて下さい。
誤嚥性肺炎に気をつけましょう
本来なら食道へ送られる食べ物が、気管に入ってしまう誤嚥。 高齢者の肺炎の多くは、この誤嚥性肺炎によるものといわれています。
食べる時の姿勢に注意
寝たまま食べたりしないで、テーブルならイスに腰かけるなど正しい姿勢で。あごを上げていると誤嚥しやすくなります。 食べる時はあごをしっかり引いて食事を。
調理にひと工夫
軟らかくなるように、加熱する。 むせにくくなるように、とろみをつける。口に入れやすく、噛みやすいように、一口大にする。
気をつけたい食材
・ 硬いもの、噛み切りにくいもの ( ナッツ類、肉、イカなど )
・ パサパサしたもの ( パン、焼き芋など )
・ 喉にくっつきやすいもの ( のり、わかめなど )
・ 加熱しても軟らかくなりにくいもの ( こんにゃく、貝類など )
・ 粘り気の強い、ねばねばしたもの ( 餅、納豆など )
あとは「急がずに」「一口ずつ」「ゆっくり」食べ、「~しながらの食事」をやめるのも忘れないようにして下さい。
(肺炎の原因の一つである肺炎球菌は、もともと私たちの口の中に存在しています。
口の中を清潔に保つことも、低栄養や肺炎の大切な予防です。)