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花粉症にかかったら(2013年3月号)

ようやく春めいてまいりました。皆さまいかがお過ごしですか?
今春のスギやヒノキなどの花粉の飛散量は、昨年より3~7倍といわれています。
今年から花粉症デビューされた方も多いのではないでしょうか?


免疫機能をととのえる

花粉症は、植物の花粉が原因となって、くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、目のかゆみや充血などの症状をひき起こす、アレルギー性の病気です。
現在では、花粉情報がニュースで流れるほどポピュラーな病気ですが、症状が進むと、のどの痛みやいびき、不眠、注意力散漫などの要因にもなります。
これらの症状を軽減するには、花粉が飛ぶ時期だけでなく、日頃から栄養バランスのよい食事を摂ることが基本です。
その上で、免疫機能をととのえたり、アレルギー症状を和らげる献立を心がけると良いでしょう。
免疫機能をととのえるには、ササミ、鮭などに多く含まれるビタミンB6を摂るとよいでしょう。


アレルギー症状を抑える

花粉症のアレルギー症状を抑えるためには、果物や緑黄色野菜に多く含まれるビタミンCが不足しないように気を付けます。
また、たんぱく質を多く取り過ぎると異物への反応が過敏となり、アレルギーを起こしやすくなるので適量摂取を心がけましょう。
この他、花粉症をやわらげる機能性成分として知られているのは、サバなど青背の魚やウナギなどに多く含まれるDHAやEPA。
ヨーグルトなどに含まれるビフィズス菌(乳酸菌の一種)。緑茶に含まれるカテキン。しそ油やえごま油に含まれるα-リノレン酸などが有効といわれています。



この症状に必要な栄養素とそれを多く含む食材

DHA・EPAの含有量の多い魚 サバ、ウナギ、サンマ、ブリ、真ダイ ★★★★★
乳酸菌 ヨーグルト、乳酸菌飲料、バター、チーズ、みそ ★★★★☆
カテキン 緑茶 ★★★☆☆
α-リノレン酸 しそ油、えごま油、キャノーラ油、コーン油 ★★★☆☆
ビタミンB6 ササミ、マグロ、鮭、牛レバー、大豆、卵黄、脱脂粉乳、ピーナッツ、クルミ ★★☆☆☆
ビタミンC ブロッコリー、赤ピーマン、菜の花、イチゴ、キウイ、柿 ★★☆☆☆

緑茶鯖 イチゴ菜の花のおひたし