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冬野菜の上手な食べ方(2013年1月号)

お正月も過ぎ、冷え込む日々が続いています。
これからは、風邪やインフルエンザが猛威を振るう季節です。
元気に冬を乗り切るため、旬の野菜をたくさんとりましょう。ゆっくり時間をかけてコトコトと煮込んだ野菜料理は、この時期ならではのごちそうです。

スープやシチューで、栄養を逃さず食べましょう

野菜の成分の多くは水溶性であるため、煮汁に溶け出た栄養もしっかりとれる、スープやシチューなどのメニューがおすすめです。
また、温かいメニューでいただくことで消化がよくなるうえに、温かいお料理は幸福感を感じ心を癒し満たしてくれるとも言います。 冬野菜を使ったあったかメニューで、心も身体もポカポカです。


鍋メニューでかさを減らして、たくさん食べましょう

野菜をたくさん食べるためには、加熱してかさを減らすという方法もおすすめです。
加熱により損なわれる成分もありますが、熱を加えることで野菜の細胞壁が壊れ、吸収率が向上する成分もあります。
寒い冬の時期は、温かいお鍋が恋しくなる季節。
鍋メニューなどでかさを減らし、野菜を上手にたくさん食べましょう。


香味野菜でアクセントを

ねぎ、にら、にんにく、しょうがなどの香味野菜は、新陳代謝を促進したり、血行を良くしてくれる成分が豊富で、身体を温める効果があります。
他にも、香味野菜は殺菌、抗菌、滋養強壮などの作用もありますので、風邪をひきやすい寒い季節にはぴったりです。
また、香味野菜を上手に使い、お料理にアクセントをつけることで野菜を飽きずにたくさん食べられます。

ちなみに・・・

生姜で煮込むと、辛味成分が交感神経の活動を高めて熱の産出を増やし、血流を悪くするノルアドレナリンの働きを抑えます。
これらの結果によって身体を温めてくれる効果があります。
摂取量の基準はありませんが、一般的に1日8~10gが目安とされています。
この温め効果の熱は、食後約3時間は持続するといわれています。