４０代前半の男性です。慢性的に腸の具合が悪く（下痢・軟便・左の下腹部痛など）、以前より近くの消化器内科でお世話になっております。バリウムや内視鏡検査はしていないのですが、それ以外の検査（便潜血２回法、ＣＴ、エコー、血液検査）は異常なく、これまでの経過から過敏性腸症候群の可能性が高いが、心配なら内視鏡で確かめるしかないとのことです。
　そこで内視鏡についてなのですが、直腸指診でも苦痛があまりにひどかったので、とても抵抗感が強く、受けられそうにありません。かといって検査を受けないままではいつまでも不安が残るし、とても悩んでいます。そこでお尋ねしたいのですが、

�@担当の先生は、５０００件以上大腸内視鏡をされているベテランで、挿入時間も７分程度ということなのですが、「やはり検査には苦痛はある。特にＳ字結腸のところはある程度ぐっと押さないと入らない（曲がった腸を押して一瞬直線にするのだそうです）ので、一瞬だがどうしても痛む」とおっしゃいます。経験豊富でとても信頼できるよい先生なのですが、いろいろなホームページを見ると「いかに無理に押さずに挿入するか、また空気を極力入れない」ということが重要なようですし、すごく不安を感じています。　その先生が正直におっしゃってくださっているのか、それとも「無痛」をうたっているＨＰが誇張しすぎなのでしょうか。あまり考えられないのですが、担当の先生は、何か古い挿入方法を続けていらっしゃるということでしょうか。もし担当の先生に質問するとすれば、何をどうお聞きすればよいでしょうか。

�A担当医は、鎮静剤は使用してもよいが、完全に寝てしまうのは事故などもあり危険なのでよくないとおっしゃいます。不安が強いので、寝ている間にという方が有難いのですが、やはり避けるべきでしょうか。

�BＳ字のところも心配ですが、直腸指診が大変な苦痛でしたので、一番最初、肛門への挿入もすごく痛いのではないかと心配です。軽い痔もありますし、内視鏡の先端も角ばっているようなので不安です。あまり最初の挿入時の痛みは聞きませんが、実際はどうなのでしょうか。

�C内視鏡の前に、ＰＥＴ−ＣＴを受けてみることに意味はあるでしょうか。早期の大腸がんは、何％くらい発見できるのでしょうか。担当医の依頼があれば保険で受けられるでしょうか。（担当の先生は、ＰＥＴはガンでなくても、炎症などでも異常ありとされてしまうし、結局不安が大きくなるだけ（しかも実際はガンがあるのに見落としたり、逆に実際は異常ないのに検査でひっかかることも多い）とおっしゃって、あまり勧めません。しかし、内視鏡よりはるかに負担が少ないので、８割程度発見できるのなら、異常なしならある程度安心できますし、逆に何か疑いが出れば、内視鏡もやむなしと決断できるように思うのですが。）

�Dこの相談室で、「少しアバウトな検査にはなりますが、造影剤を口から飲んで食道、胃、十二指腸、小腸、大腸を一通り見ることも可能」（寺本先生）とありました。初めて知ったのですが、どのような検査でしょうか。どこの病院でも可能なのでしょうか。もしある程度の精度があるなら、ずっと苦痛も少なそうで、とてもうれしいのですが。

→坂東　　

大腸内視鏡では十分にモニターしながら麻酔をかけて行うならなんら危険はありません。肛門やＳ字の痛みは一切ありません。ただし大腸内視鏡でＩＢＳの確実な診断は出来ません。

2008年12月11日(木) 19:10:19